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知りたい

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2025年05月08日

さて、今回のテーマはそもそもお口を育てるっていうけれど、どういうのがいいお口ということでお話しします。

お口がちゃんと育つとは?

しっかり食べられる、話せる、いい表情ができる、鼻呼吸する。

これらの生きることに欠かせないことがしっかりできるということです。

では、お口が育っていない状態というのはどうなること?
まず、舌が下がる~口呼吸になる。
どういうこと??そしてそれらがなぜ良くない?そうなると、上に示したような4つのことができない?!
どうして?ですよね。
実は私たちは何げなく毎日、唾をごっくんとしていますが、これは舌を上あごに押し付けて行っています。この舌の位置が悪いと(お口がうまく育っていないことで起こる)出っ歯になったり、受け口になったり、オープンバイト(上下の歯が閉じない状態)になったりするのです。(この仕組みについては次回以降でまたお話しします)このようにかみ合わせが悪くなります。そうなれば当然しっかり食べられないですね。

舌の位置は上あごにピタリとついていて、さらに上の前歯のすぐ後ろについているのが正常です。

一方、舌が下がる「低位舌」前述のような不正咬合(悪いかみ合わせ)を引き起こすだけじゃなく、舌の動きがしっかり発達していないので、発音もうまくできにくい、つまり話しにくい。
そして、舌が低い位置にあると、お口自体が空きやすい、いわゆるお口ぽかんになりやすい。
そうなると、いい表情も苦手になるし本来望ましい鼻呼吸ではなくて、口呼吸になる。
鼻呼吸の場合、ほこりやウイルスを含む外気であっても鼻というフィルターを通ることで浄化、加湿、温度調節されてから体内に入ります。

しかし、口呼吸ではそのまま肺に侵入します。当然各器官は炎症を起こしやすくなり、風邪をひきやすくなったりなど様々な症状へとつながりお口は育っていかず、さらに口呼吸を続ける悪循環が起こります。

これから数回にわたって、これらの働きがちゃんとできるお口(これを口腔機能が十分発達しているという)を目指すためにできることについて妊娠期から順にそれぞれの時期にあわせたお話ししていきます。